眠れない夏の夜…その原因は「自律神経の乱れ」かも?
- 美穂 本田
- 9月3日
- 読了時間: 3分
夏の夜、寝苦しさで何度も目が覚めたり、なかなか寝つけなかったりしていませんか?「暑いから仕方ない」と思いがちですが、実はその不眠、自律神経の乱れが原因かもしれません。
夏に自律神経が乱れやすいのはなぜ?
自律神経には、体を活発にする交感神経と、リラックスさせる副交感神経があります。この2つがバランスを取りながら、私たちの体の調子を整えています。
しかし、夏は自律神経のバランスが崩れやすい季節です。その主な原因をいくつかご紹介します。
激しい気温差
日中の猛烈な暑さから、エアコンが効いた涼しい室内へ。この急激な温度変化が、自律神経に大きな負担をかけます。
汗をかくことによる水分・ミネラル不足
大量に汗をかくと、水分だけでなく、自律神経の働きに重要なミネラルも失われます。
冷たい飲食物のとりすぎ
冷たい飲み物や食べ物で体を冷やしすぎると、内臓の働きが低下し、自律神経が乱れやすくなります。
乱れた自律神経が引き起こす不調
自律神経が乱れると、私たちの体にはさまざまな不調が起きてきます。
体温調節がうまくいかない
特に寝る前は、体の内部の温度(深部体温)を下げて眠りにつきやすくします。しかし、自律神経が乱れていると、この体温調節がうまくできず、寝つきが悪くなります。
心身が興奮状態になる
リラックスすべき夜になっても、交感神経が優位な状態が続き、脳や体が休まらず、眠れなくなります。
胃腸の不調、だるさ
自律神経は、眠りだけでなく、消化や代謝にも深く関わっています。そのため、食欲不振や体がだるいといった症状も現れやすくなります。
今夜から試せる!自律神経を整える3つのポイント
夏の不眠を解消するために、今日からできる対策を3つご紹介します。
就寝1〜2時間前のぬるめのお風呂
38〜40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かると、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできます。入浴後、体温が下がるタイミングで布団に入ると、スムーズに眠りに入りやすくなります。
寝る前のスマホ・パソコンは控える
スマホやパソコンから出るブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制してしまいます。就寝前は画面を見るのをやめて、読書や軽いストレッチなどで過ごしましょう。
寝室の環境を整える
エアコンは、眠りを妨げないよう、26〜28℃を目安に設定しましょう。直接風が当たらないようにすることも大切です。また、湿度も重要です。50〜60%に保つことで、より快適に眠れます。
根本からケアしたい方へ「鍼灸(しんきゅう)」もおすすめです
セルフケアを試してもなかなか改善しない、長年の不眠に悩んでいるという方には、鍼灸もひとつの選択肢です。
鍼灸では、全身にあるツボを刺激することで、乱れた自律神経のバランスを整える効果が期待できます。特に不眠に効果的なツボは、手足や背中に多くあります。
体の外側からアプローチすることで、リラックス効果を高め、交感神経の働きを鎮め、副交感神経を優位に導きます。
鍼灸は、根本的な体質改善を目指せるため、一時的な不眠だけでなく、疲れやすい、だるいといった夏の不調全体を改善するきっかけにもなります。
いかがでしたか?
夏の不眠は、単なる暑さだけでなく、自律神経の乱れが深く関わっています。ぜひ、今夜からできる対策を試して、夏の夜をぐっすり眠って乗り切りましょう!


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